
夕暮れ時、屋根に並んでおしゃべりするスズメたち。
これって、日本のどこでも見られた、当たり前の光景ですよね。
でもいま、わたしたちの最も身近な隣人の「スズメ」が、驚くほどのスピードで姿を消しはじめているらしい!!
1. スズメ「激減」!
近年の調査(環境省モニタリングサイト1000など)によると、スズメの個体数はこの20年ほどで大幅に減少しています。一説には、かつての半分、場所によっては10分の1程度にまで減っているともいわれています。
なぜ、あんなに野性的でたくましく見えたスズメたちが、減ってるのでしょうか?
「隙間(すきま)」のない家のつくり: 昔の家には瓦屋根の隙間や軒下など、スズメが巣を作れる場所がたくさんありました。
でも、近・現代の高気密・高断熱な住宅に、そんな「隙間」なんてありません。
なので、スズメ夫婦が子育てをする場所が、ちかごろ、ほとんどないんです。住宅難なんです!
里山の衰退と農業の変化: 耕作放棄地の増加や、コンクリートで固められちゃった水路などで、餌となる虫や雑草の種が減っています。
天敵の増加: 都市部ではカラスが増え、巣が襲われやすくなっていることも一因らしい。
まあ、からすも、観察してると、その賢さに、ひとまなんか、ひきつけられちゃうんだけどねえ…。
(おや。また、あのばあさんじゃないか……)って、くちばしでなんか拾いながら、横目でじろりと見てるふてぶてしく油断のない賢いカラスの丸い目が、なんだかおかしくて。
でも、スズメらにとっちゃ、やっぱ、怖いよね~。。。スズメと比べるとやけにでかく見えるし。
ちっちゃいスズメを襲ったりしないように、近所のカラスには、散歩の途ちゅう、目を光らせようとおもいます!
2. スズメがいなくなったら、どうなる?
じつは、スズメって、日本の生態系で、とっても重要な役割をになっているんです。
害虫被害の拡大: スズメは子育ての時期、子育てのために、大量の虫を捕まえます。もしスズメがいなくなったら、農作物を荒らす害虫が大量発生‼ わたしたちの食卓にも影響が出る可能性があります。
文化の喪失: スズメは古くから「舌切り雀」などの昔話や俳句に登場し、わたしたち日本人の心象風景に深く根ざしてきました。
彼らがいなくなることは、日本の豊かな文化の一部を失うことでもあるんです。
3. わたしたちにできること
「絶滅危惧種」のような特別な存在ではないからこそ、わたしたちのちょっとした気づきが大きな力になります。
「見守る」という優しさ: もし道ばたで飛べないヒナを見つけても、むやみに拾わないでくださいね。親鳥が近くで見守っていることがほとんどなんだって。
「拾わない」ことが、彼らの成長を助ける一番の支援になるそう。
でも、ひとまなんか、拾いかねない…。気をつけよう。
環境への配慮: 庭がある方は、化学肥料や農薬を控えめにしたり、スズメが好むような実のなる植物や、小さな水飲み場を作ってあげるのも素敵ですね。
変化に気づく: 「このごろ、スズメの声が聞こえないな」という気づきを大切にしてください。
地域の環境の変化に敏感でいることが、保護への第一歩なんです。
当たりまえにある風景って、けっして永遠ではないんですね。
明日もまた、あの小さくてにぎやかなさえずりが聞こえる世界でありますように。
わたしたちはいま、足もとの小さな命に目を向ける時期にきているのかも。
信頼できる参考情報
スズメのヒナを見つけた時、どうしたらいいの!(‘;’) というときの対処法について、イラスト付きでわかりやすく解説されています。
環境省 モニタリングサイト1000 : 日本の自然の変化を数値で示している公的なデータです。

なんか、最近仲間がへってるらしい…!


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